「敵は本能寺にあり!」
日本史上、これほど有名なセリフがあるでしょうか。 けれど、その「敵」を討った明智光秀が、実は現代のブラック企業でボロボロになりながら働く**「シゴデキ(仕事ができる)DX担当」**だったとしたら……?
天正10年6月2日。 なぜ、織田家最強のコンサルタントだった光秀は、カリスマ社長・信長を炎の中に沈めたのか。
今回は、歴史オンチだけど信長にはうるさい後輩Kを相手に、歴史用語の「格付け」から、光秀の「心の闇(バーンアウト)」、そして漁夫の利をさらったサルの爆走まで。
5000文字の熱量で、**「麒麟は来なかったけど、サルが来た」**あの日を徹底解析します。
「お前の話はつまらん!」と嫁さんに大滝秀治ばりの一喝を食らう前に……いいかK、よく聞けよ。これは、有能すぎた男の「破裂」の物語だーーー。
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後輩K:藤堂高虎をも凌ぐ巨漢。歴史オンチだが信長にはうるさい。



けだま。:尼子経久をも凌ぐ深いシワ。話は深くはないが長い。
皆さんこんにちは。歴史を語りだすと「お前の話はつまらん!」と嫁さんが大滝秀治になってしまう けだま。です。
普段は歴史に興味のない我が愛しき後輩Kも、織田信長には詳しいようで…。



先輩!今日6月2日は本能寺の変の起こった日って知ってたっすか?



ほう!えらいなっ!うつけのお前にしては勉強熱心だな。よく知ってたな!



ふふん。ハマッコを舐めてもらっちゃ困るっスよ!ガキの頃から本能寺の変の日は学校休みって決まってたっスよ!(横浜開港記念日)



あはは。横浜市民特有の覚え方だな。じゃあお前がどれだけ本能寺の変を知ってるかテストしてやろう。ザックリでいいから概要を聞かせてくれ。
後輩Kのドヤ顔歴史レポート
先輩、マジでザックリ言いますよ?
天正10年の6月2日未明っす。信長さんが「京都の本能寺でちょっとパーティーナイト決めてくるわっ」って、ガードも薄い状態で泊まってたんすよ。
そしたら、部下の中で一番の「シゴデキ」だった明智光秀さんが、急にキレて1万以上の軍勢で寺をフルボッコにした……。これが「本能寺の変」っす!
信長さんは「是非もなし(あ、これ詰んだわ)」って悟って、火の中で自害。遺体も見つからなかったから、これが後のミステリー枠になるんすよね。
ちなみに、この時秀吉さんは遠くで戦ってたんすけど、光秀さんが爆速で自滅した(三日天下)おかげで、結局「漁夫の利」で天下をかっさらったってワケ。エグいっすよね!



ふむ。だいぶ口汚いし頭悪そうな解説だが、要点は押さえてる。では、そんな戦国マニアのお前にクイズだ。何故?この出来事は織田信長vs明智光秀の戦いであるのに、○○の戦いという呼ばれ方じゃなくて本能寺の「変」と呼ばれているかわかるかな?



へっ!?……。うーん。考えたことなかったっすね。言われてみればなんで「変」なんすかね~まっこと変な話っすね



変なお前が変に思うのも仕方がない。正解はこの出来事の主語が本能寺だからだ。たとえば明智光秀を主語に置いたとしたら後世の人はこの出来事を明智光秀の乱とでも言っただろうなぁ。そうだ、いい機会だからお前に不変の歴史用語の基礎知識【○○戦争、○○の戦い、○○の乱、○○の役の違い】を教えてやろう。この違いを明確に理解していると歴史の解析度の上がる話だから、ちゃんと聞いておくんだぞ?
💡 けだま。流:歴史用語の「格付け」基礎知識
歴史の教科書に出てくる言葉には、ちゃんと「誰が、誰に対して、どんな熱量で暴れたか」という階級があるんだ。
- 「変(へん)」:【意訳:身内の不意打ち・テロ】 「変」は、今回のように成功した不意打ち(テロ)を指すことが多い。権力者が身内に突然やられた時、あるいは政治体制がガラッと変わるショッキングな事件だ。「主語が場所」になるのは、被害者がデカすぎて「事件現場」で呼ぶしかないからなんだ。
- 「乱(らん)」:【意訳:下剋上・負け戦の反乱】 主に、下位の者が上位の者に反旗を翻す「反乱」のことだ。ポイントは「最終的に鎮圧された(負けた)」場合に使われることが多い。負けた方が主語になるから(例:天草四郎の乱)、負けたら「乱」と覚えろ。
- 「戦い(たたかい)」:【意訳:ガチンコの正面衝突】 これはシンプルだ。敵味方が明確に分かれて、野外などで軍勢同士がぶつかり合うこと。「変」のような不意打ちじゃなく、お互い「よし、やるか」と合意(?)の上で殴り合うスポーツマンシップ(物騒)なやつだ。
- 「役(えき)」:【意訳:公的な動員・遠征】 これは「役目(仕事)」として駆り出された戦いだ。外国を相手に国を挙げての遠征や、大規模な平定作戦(例:文禄・慶長の役)を指す。兵士にとっては「仕事で行かされた戦い」っていうニュアンスだな。
- 「戦争(せんそう)」:【意訳:国vs国の総力戦】 近代以降に使われる言葉で、国家が威信をかけて長期的にぶつかることだ。若い頃のお前の「目ぇあった。あってない。戦争だ。タイマンた。」は、規模的にはせいぜい「変」か「乱」だな。



つまり光秀は、シゴデキ過ぎて「乱」にすらならず、歴史を「変」えてしまったってわけだ。



なるほど…。じゃあ俺も会社で変なことしたら、俺の変って呼ばれるってわけっすね!



お前のはただの変な不祥事だ。黙って仕事しろ。変な俺は!



ちょっと話はそれるが、そういった知識を持って年表を見れば、どういう意図で『佐賀の乱』と『西南戦争』の名称が違うのかも明確に見えてくるんだ。



ガハハハ!!俺の若い頃の武勇伝は乱じゃねぇ。常に俺戦争ってことでいいんすねっ!!



お前みたいなノー天気な脳筋野郎と違って、江藤新平も明智光秀もお前のいう所の『シゴデキ』だったんだ。ただ、ここが歴史の面白いところで時としてこういうシゴデキを矮小化するという現象が起きるんだ。
💡 ここがすごいぞ!「超・実務派」明智光秀のスペック
いいか?光秀をただの「裏切り者」と思うのは素人だ。彼は信長という超ブラック企業のカリスマ社長の下で、たった数年で役員まで上り詰めた「戦国最強のコンサルタント」なんだぞ。
- 【スピード出世:中途採用からの爆速昇進】 光秀は信長のところに中途採用で入ったんだが、そこからの出世スピードが異常だ。当時、何代も続く生え抜きの家臣たちをゴボウ抜きして、信長から「近江(滋賀県)」という一等地を任された。お前が今日入社して、来月には支店長になるようなもんだぞ。
- 【築城・都市開発:NO.1不動産プロデューサー】 光秀が作った坂本城は、当時の最高技術を詰め込んだハイテク城だった。さらに福知山(京都)では、氾濫を繰り返す川の堤防を整え、税金を免除して町を盛り上げた。今でも現地で光秀が慕われているのは、彼が住民のQOL(生活の質)を爆上げしたからなんだ。
- 【軍事・戦術:火縄銃のプロフェッショナル】 「鉄砲はこれからの時代に必要だ」と、いち早く専門知識を身につけていたのも光秀だ。ただ軍勢を動かすだけじゃなく、最新デバイス(銃)を使いこなす。IT音痴の俺からすれば、光秀はまさに最新ガジェットを使いこなすDX担当だ。
- 【教養と外交:一流の接待スキル】 光秀は、和歌や茶の湯、さらには朝廷との付き合いまで完璧にこなす「文化人」でもあった。信長に代わって難しい交渉事をまとめ上げる、まさに広報兼・外務大臣。信長が光秀を重用したのは、彼にしかできない「難しい仕事」が多すぎたからなんだ。



ひぇ~!!最新ガジェットを使いこなすDX担当なインテリジェンス…。横文字だらけで舌嚙み過ぎて口の中ズタズタっすが、うちの会社で言ったら営業の鈴木さんみたいなもんっすかね~?



鈴木さん、仕事を抱えすぎるきらいがあるからな。俺と違って全部独りで無茶ぶりか?ってタスクを背負ってパンパン。まさに『有能な奴に仕事が偏る地獄』を体現するような人だからな。



そういや、最近鈴木さん見ないっすけど、どうしたんっすか?病気っすか?



ああ。大きな声では言えないが、心の病気で休職中だ。給料泥棒のお前と違って有能すぎて心がパンクした鈴木さん。早く元気になってくれるといいんだがな…。
💡 光秀の「心の闇」:有能すぎる男の限界
いいか?鈴木さんもそうだが、有能な奴ってのは「NO」と言えないんだ。信長という、深夜2時に「明日までに新しい城の図面引いとけ」って平気で言うカリスマ社長の下で、光秀がどれだけ心を削っていたか想像してみろ。
- 【終わらないタスクの増殖】 近江を任されたと思ったら次は丹波、さらに「中国地方の秀吉を助けに行け」……。光秀のToDoリストは常に赤文字でパンパンだ。今の俺たちなら「有給取ります」で済むが、当時は「切腹」か「追放」しかない。まさに逃げ場のないデッド・オア・アライブの状態だ。
- 【アイデンティティの崩壊】 光秀はプライドの高いインテリだ。だが、信長はそんな光秀を「ハゲ」と呼んだり、人前で恥をかかせたりしたという説もある。必死にDX(最新技術導入)を進めて会社をデカくしたのに、社長からパワハラを受ける毎日……。お前なら3日天下ならぬ、3日でバックレるだろ?
- 【誰にも言えない孤独】 シゴデキだからこそ、周りは「明智さんなら何とかしてくれる」と頼り切る。弱音を吐けば裏切りを疑われる戦国時代だ。鈴木さんのように休職という選択肢があれば良かったんだが、光秀にはなかった。



そう、光秀は「裏切り者」というより、「燃え尽き症候群(バーンアウト)」の末に暴走してしまった悲劇のサラリーマンだったのかもしれないな。



……。なんか、鈴木さんと光秀さんが重なって見えてきたっす。あ、だから僕、本能であえて仕事できないフリして「心の平安」を守ってるんすよ!先輩、僕を褒めていいっすよ!



お前の場合はただの「サボり」だろ!脳の筋肉ばかり鍛えてないで(脳筋)そろそろ俺の期待に応えたらどうだ?
だがな?どれだけ優秀な人間でも、抱えきれないほどのストレスを詰め込みすぎれば、いつかは壊れる。
そして膨らみ続けた風船が破裂するように、その日が来たんだーーー。
💡 天正10年6月2日:完璧すぎた「プロジェクト・本能寺」
そして光秀が「壊れた」あとの行動は、恐ろしいほどに正確で、冷徹だった。
- 【13,000人のサイレント・ムーブ】 深夜、亀山城を出発した1万3千の軍勢。光秀は兵士たちにすら「本当の目的地」を直前まで伏せていたと言われている。これだけの大人数を、誰にも通報(リーク)されずに本能寺まで導いたタスク管理能力……。まさに戦国史上最大の「隠密プロジェクト」の完遂だ。
- 【信長の最後:是非もなし】 わずかな供回りと共に、完全に油断していた信長。騒動に気づいた時、相手が光秀だと知って放った言葉が「是非もなし(仕方がない/あぁ、あいつならやるな)」。 皮肉なもんだよな。自分を一番理解し、一番完璧に仕事をこなしてきた右腕に引導を渡される。信長は光秀の「シゴデキ」を誰よりも認めていたからこそ、この結末を悟ったのかもしれない。


【本能寺の変・イメージ図】



こうして、中世から近世へと日本をアップデートしようとしたカリスマ社長は、自らが育てた最強のDX担当によって、炎の中に消えたんだ。



……。マジで言葉が出ないっス。完璧に仕事をやり遂げた光秀さん、その瞬間、どんな気持ちだったんすかね。



それがな。ここからが「三日天下」と言われる悲劇の始まりなんだ。
💡 変の結末:麒麟は来なかったけどサルが来た。
光秀の誤算。それは、信長を倒したあとに誰も自分に味方してくれなかったことだ。
- 【孤独な勝利】 「パワハラ社長を倒したぞ!みんな喜べ!」と手を挙げても、周りの武将たちは「……いや、やりすぎでしょ」とドン引き。頼りにしていた細川親子(親戚)からも絶縁状を叩きつけられる。
- 【サルの爆走(中国大返し)】 そして、最大の誤算が秀吉だ。光秀が「さて、これからの会社経営をどうしようか」とPCを開いている間に、秀吉は岡山から京都まで約200kmをたった数日で戻ってきた。 現代で言えば、「深夜に起きたサーバーダウンを、翌朝出社した時には別の若手が全部復旧させて、手柄を独占してた」くらいのスピード感だな。



結局、光秀は山崎の戦いで敗れ、最後は農民に竹槍で刺されるという、あまりにも呆気ない最期を迎える。



……。あんなに頑張って仕事したのに、最後は竹槍って……。切なすぎっスよ。



そう。光秀が夢見た「麒麟(平和)」は来なかった。代わりに、猛烈なスピードでチャンスを掴み取った「サル(秀吉)」が、すべてをかっさらっていったんだ。
編集後記『是非もなし…。』
嫁さんにいつもけちょんけちょんにされながらも、つまらない描写を書き連ねて5000文字。シゴデキ光秀の視点から俯瞰した けだま。版本能寺の変解析はいかがだったでしょうか?
とても好きなテーマなので後日、本能寺の変サルの視点。魔王の視点なども書けたらいいな。なんて思っています。尚、後日この完成原稿を後輩Kに見せたところ



クッソ長ぇ文章っすねー。えっ!?10PV?俺の「豚骨ラーメン食ったぜ!!うえーい!!」(10文字)のポスト(X)10000インプっすわ!えっ?更に別の視点で書きたい??ガハハハッ!別バージョンなら俺の「塩ラーメン食ったぜ!!うえーい!!」の方が需要ありますって!!
…。是非に及ばずですね。(涙)









