【後輩⑤】

【後輩十六杯目】

仕事柄山へよく行く。

先日仕事を始める前、上役から電話連絡が入った

👨‍💼(上役)『昨日、付近で熊の目撃情報が出ました』

ざわ…

🐦(私)『えっ!?付近って何処ですか?』

👨‍💼『市間橋です。』

🎰(後輩K)『うおっ!!ドンピシャここ!!ジャストなうじゃねーかっ!!』

慌てて、掴んでた市間橋の欄干から手を離す後輩K

🐦『えーと…どうしますか?』

👨‍💼『十分注意して下さい』

🎰『馬鹿なのか??注意じゃねぇよ!!大体奴ら冬眠してんじゃねぇのか!!何でウロウロしてんだよっ!!』

🐦『まぁ、なかなか寝ない子どもみたいな感じだろうな』

👨‍💼『十分注意して下さい』

🎰『ワンチャン勝てねえっすかね?』

🐦『いやいや💦野生を舐めるな!!よしんば勝ったとしても熊が可哀想だろ?』

👨‍💼『十分注意して下さい』

🎰『じゃあ、一体どうすれば…』

👨‍💼『十分注意して下さい』

🐦『十分注意して下さい』

🎰『……。』

漆黒の熊よりブラックな我が稼業😅💦

【後輩十七杯目】

前回のあらすじ

【結局山にアタックをかける社畜の群れ…】

そんなこんなで、おっかなびっくり山に入った。

不自然な程静まり返ったケモノ道。枯れ枝を踏み締め破れた音がいつもより大きく響く

橋の脇のケモノ道を上がり5分位歩いたであろうか?

🎰(後輩K)『うおっっ!!!!』

🐦(私)『な、なんだ!!』

🎰『向こうのヤブがザワザワいってる!!』

🐦『ただの風だろ?お前?ここまで来てビビってんのか?』

🎰『ば、馬鹿にせんで下さいっ!!べ、別にビビってなんか!!てっ…………!!!!うわーーーっ!!!!!!』

🐦『おい!どうした!!』

🎰『く、クソが落ちてるっ!!』

恐怖に震えるKの指差す方を見やると、確かに大盛りの糞がある!!!!

🎰『や、やっぱり近くに熊潜んでるんじゃ…!!』

怯える後輩K。私も総毛立ったが、ある重大な事実を発見し、Kに告げた。

🐦『安心しろ。これは人糞だ。よく見ろ。ティッシュが乗ってるだろ。』

【後輩十八杯目】

遅くまで仕事を頑張る後輩Kに弁当を差し入れた。

🐦(私)『よっ!!頑張ってるな!!ほら!!差し入れだぞ!!一息入れろ!!』

PCから視線を外し、伸びをする後輩K。

🎰(後輩K)『やったー❣️待ってました!!で?弁当何個買って来たんすか??』

🐦『バカかっ!!普通は何弁当です?って聞く所だろ?なんだ?何個って……一個に決まってんだろ!!』

🎰『何弁当っすかー』

🐦『じゃ〜ん❣️崎陽軒のシウマイ弁当だ!!美味しいぞ〜🎵』

🎰『普通っすねー』

買って来甲斐のない奴である。

そして、一息入れて弁当を広げる私達。

🎰『あっ!!アンズがあるー!!先輩っ!!先輩のアンズ下さいよっ!!先輩食わんでしょ?』

🐦『バカかっ!!このアンズはな〜シウマイ弁当のある意味扇の要。先に食べればクチに広がる清涼感で食欲が湧くし、途中で食べれば立派なおかず。もし食後まで取っておいたなら至高のデザートにもなるんだぞ。まさに打ってよし、守ってよし、走ってもよしの三拍子揃ったーー』

🎰『だから、2個ありゃ、おかずにもデザートにも出来るじゃないっすか〜🤣』

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